フラックスシード(亜麻の種)を、低脂肪の食事の一部として取り入れることにより、男性の前立腺ガンに伴う腫瘍の成長を遅くする事が研究により報告されました。5週間に及ぶ実験では、前立腺ガンの患者にスプーン山盛り3杯の挽いたフラックスシードを、ジュースやヨーグルト、そして他の低脂肪の食事と供に与えました。
その結果、同様の食事を取らなかった人に比べ、この食事を取った患者では、腫瘍の細胞分裂が遅くなり、かつ腫瘍細胞の死亡率がはるかに高いという結果が出ました。
"フラックスシードを食事に取り入れることは、前立腺ガンに対していくつかの良い影響を与えるということを、この実験データは示しています"とノースカロライナ州デューク大学メディカルセンターのウェンディ博士は語っています。
フラックスシードは中世にはパンなどに多く使われていましたが、産業革命以降あまり重視されなくなりました。フラックスシードは食物繊維と必須脂肪酸(n-3系)を豊富に含みます。それはガンの進行に関係するホルモンレベルに影響を与えると考えられています。またフラックスシードは食物繊維様の物質、"リグナン"を含み、それは男性ホルモンと結びつき、それらを体から取り除くことにより、前立腺ガン細胞の成長を抑える働きがあると考えられています。
この実験では25人の前立腺ガン患者を対象に、フラックスシードによる低脂肪の食事を平均34日間与えました。この食事1日分には約30グラムのフラックスシードが含まれており、それらはジュースやヨーグルトにまぜたり、シリアルに振り掛けたりして与えられました。前立腺ガンは男性にとって皮膚がんを除くと最も多いガンです。それは男性でガンと診断される人の6人に1人の割合であり、その内30人に1人はこの病気で死亡しています。
資料:Urology 2001;58. |