生活習慣病の中で最も典型的なものが高血圧です。日本では40歳を過ぎたころからその症状を訴える人
が増え、60歳を過ぎると約5人に一人は高血圧症で病院へ通っているのが現状です。そこでビタミンの中で最もポピュラーなビタミンCの高血圧に対する効果を見てみましょう。
1日500mgのビタミンCが高血圧を抑制することが出来ると研究者達は発見しました。「私たちはこの重要な発見が、中程度の高血圧症の患者に大変価値のあるものだと信じています。」とライナス・ポーリング研究所のバルツ・フレイ教授は述べています。
ボストン薬科大学とオレゴン州立大学内のライナス・ポーリング研究所の研究スタッフは、毎日500mgのビタミンCを30日間患者に与えました。また他のグループにはプラシボ(偽薬)を与えました。1ヶ月後、研究者たちはビタミンCを与えたグループの血圧が平均9%下がり、他のグループの3%と比べてかなり大きい事を確認しました。
どの様なメカニズムで血圧が下がるのかは、まだ研究者にも解っていません。考えられる一つの理由が、ビタミンCが体内で抗酸化物質(アンチオキシダント)として働いた結果ではないかと言われています。この研究から研究者達は、ビタミンCが高血圧の医学的治療に効果が有る証拠をつかんだと自信を持っています。
最近ライナス・ポーリング研究所は、ビタミンCの1日の栄養所要量を現在の2倍の120mgにするべきだと主張しています。これを受け現在アメリカの連邦審査会では、他の抗酸化(アンチオキシダント)ビタミンも含めてRDA(1日の栄養所要量)の改訂を検討中です。
資料:
NNFA Today, Volume 14, No.2, February 2000
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