フルーツや野菜の赤やオレンジ、黄色などカラフルな色は、食卓を彩り、風味を加えます。
これらの食品に含まれる暖かい色合いを作る物質を、脂溶性色素はカロチノイ ドと呼ばれます。
カロチノイドには2つの重要な働きがあります。
1つ目はアンチオ キシダント(抗酸化物質)としての働きです。
それは体内で活性酸素、フリーラジカ ルと戦い、それによる体のダメージを防ぎます。
2つ目は体内でビタミンAに変換さ
れる働きです。
現在約600種類のカロチノイドが発見されていますが、その内3 0〜50種類が体内でビタミンAに変換される働きを表します。
これらのカロチノイ
ドをプロビタミンA(ビタミンA前駆体)と呼び、最も有名なものとしてベータ・カ ロチン、他にもアルファ・カロチンとガンマ・カロチンが知られています。
ビタミン
Aに変換されない他のカロチノイドには、リコペン、ルテイン、ゼアキサンシン等が あり、それらは強力なアンチオキシダント(抗酸化物質)として知られています。
科学的リサーチにおいて、各種ガン(肺、皮膚、子宮、子宮頸、胃腸など)の予防 に、毎日のカロチノイドの摂取量を増やす事が推薦されています。
またカロチノイド
は白内障や心臓病の予防にも効果的であると伝えています。
一般的にオレンジ色の果 物や野菜はベータカロチンや他のプロビタミンAが豊富に含まれています。
黄色い野 菜にはルテインに代表されるキサントフィルと呼ばれるカロチノイドが豊富に含まれていますが、プロビタミンAはあまり多くありません。
赤や紫色の果物や野菜はプロ ビタミンA以外のカロチノイドが豊富に含まれています。
健康のためには、バラエ ティに富んだカラフルなフルーツや野菜を取る事により、多種類のカロチノイドを摂 取する事が大切です。
カロチノイドの豊富な果物と野菜の例:
● 人参:
パセリの仲間である人参は、2000年以上も前からその健康に対する 効果が知られています。
細長いものから太いもの、小さなベービーサイズまで多くの 種類があり、また一年を通して収穫出来ることから最も一般的な野菜のひとつです。
人参はベータ・カロチンが豊富であり、調理済みの人参1/2カップには約12ミリ グラムのベータ・カロチンが含まれます。
ベータ・カロチンが視覚を助ける事から、 人参は目に良い野菜として有名です。
体内でベータ・カロチンがビタミンAに変換さ れると、それは暗いところで物を見るのに必要な紫色の色素;ロドプシンの生成を助
けます。
そのため十分なビタミンAが体内にあると、夜の視力を高める事につながり ます。
また人参に含まれるアルファ・カロチンは強力なアンチオキシダントとして働 きます。
アルファ・カロチンは肺ガンのリスクを軽減することに関係しているとリ サーチにより報告されています。
● スイカ:
スイカは古く紀元前5世紀のエジプトの王家達にも食べられており、 その後地中海沿岸、ギリシャやローマでも人気があったと言われる程、長い歴史を
持った果物です。
スイカにはカロチノイドの一種リコペンが豊富に含まれ、そのアン
チオキシダント作用により、いくつかのガン予防を助けると言われています。
特にい くつかのリサーチでは前立腺ガンの予防にリコペンは有効であると報告されていま す。
またヨーロッパのリサーチでは、リコペンを豊富に摂取することにより、心臓病 のリスクを48%軽減出来たと報告しています。
● メロン:
マスクメロンに代表されるオレンジ色のメロンはベータカロチンの供給源として優れており、1カップ のマスクメロンには約5ミリグラム含まれています。
それはプロビタミンAを豊富に 摂取するのに有効であり、またビタミンCやカリウムの供給源としても優れていま
す。
● 緑色の野菜:
濃い緑色の葉の多い野菜にもカロチノイドは含まれています。
こ れらの野菜にはベータカロチンが豊富に含まれ、また濃い緑色にはクロロフィルが含 まれています。
ほうれん草、ケール、ブロッコリー、ローマレタス、にら、グリーン ピース等の野菜には、ルテインを見つける事が出来ます。
ルテインは目の網膜の中
心、黒目の部分に含まれるカロチノイドで、光から黒目を守るフィルターの様な働き をします。
ルテインを豊富に摂取することには、高齢者の失明の大きな原因である黄
斑変性症の予防に役立つと言われています。
またカロチノイドの一種、ゼアキサンシ ンも健康な目をダメージから守る働きがあるといわれています。
資料:New Foods for Healing |