LA通信 >2003.09.22
 



あれから2年・・・9/11(ナインイレブン)
Hello!LA在住のMAMOです。早いものであの9/11の同時多発テロが起 きてから2年が経ちました。記念日である9月11日には、攻撃を受けたニューヨー クやペンタゴンで、遺族や関係者が集まって追悼のセレモニーが行われました。ワー ルドトレードセンター(WTC)の跡地で、子供達が亡くなった父や母の名前を読み 上げる姿をTVで見て、あの世界中を震撼させた事件が現実であったことを改めて思 い出させました。


WTCがあったニューヨークでは2年後の今でも人々の感慨も深く、9月11日には 各地で多くの追悼セレモニー等が行われたようです。しかしここLAでは大きなセレ モニーも無く、特に星条旗が玄関に飾られる訳でもなく、人々はいつもと変わりなく 仕事に出かけ、とても静かな一日だったような気がします。やはり人々の記憶は薄 れ、現実の今の生活の方が大切なのかも知れません。TVニュースでも9/11の話 題よりも、来月予定されているカルフォルニア州知事選挙の方が大きく取り上げられ ていたように思います。


PBSというこちらのTVの教育チャンネルで、ワールドトレードセンター(WT C)についてのドキュメンタリーを放映していました。ニューヨークの歴史から、 ローアーマンハッタンの再開発事業、そしてその中からWTCが計画された経緯、日 系人建築家のMinoru Yamazakiという人がデザインをしたこと(恥ずかしながら今ま で知りませんでした・・・)等が、その時々の写真や映像と共に説明されていて、無く なってから改めてWTCの歴史について知ることが出来ました。


そして運命の2001年9月11日の映像・・・最初の飛行機の衝突でノースタワーが 炎上、そして逃げられずに煙にまかれた何十人もの人たちが次々とビルから飛び降り る光景、それを見ている人たちのショックと恐怖の表情、2機目の飛行機がサウスタ ワーに突っ込むシーン・・・あまりにもリアルでショッキング映像を見て、改めて2年 前のあの日の“現実とは信じがたい”感覚を思い出しました。多くのエンジニアが7 年近くの歳月を掛け作り上げ、何千人もの命と、世界中の多くの人たちの思い出や、 私がニューヨークに住んでいた時に何度も行った展望の素晴らしいバーと共に、あの 巨大なビルが一瞬にして崩れ落ちる様は衝撃的で、身震いすら感じました。


今回、この教育チャンネルのドキュメンタリーで、実際にビルから脱出して生き残っ た人たちのインタビューを見ることが出来ました。ついさっきまで一緒に冗談を言っ ていた同僚が亡くなったこと、ビルの中から見た巨大な空洞(飛行機の衝突で出来 た)を見た時の衝撃、また片方の腕が無くなった人、窓ガラスに何かピンク色の大き な何かがへばり付いていると思って良く見てみるとそれがかっては人間だった大きな 肉の塊だったこと、そしてロビー一杯に散らばった人間の体の破片など、彼らの目で 実際に見た生々しいストーリーは、このWTCの事件は、単にビルが崩れ落ちたので はなく、そこには多くの人たちがいたのだと改めて認識させられました(ビルが崩れ る姿を強調していた多くの映像は、なぜか無機質な感じがしていて、人々の存在をあ まり感じさせませんでした。)


不思議にインタビューを受けた人たちの表情からは、なぜか悲壮感は感じることが出 来ませんでした。照明の無い暗闇の中で彼らはお互いに声を掛け合い、助け合い、間 一髪で脱出しました。彼らの表情からは、亡くなられた人たちへの哀悼、彼らを励ま し犠牲となった消防士たちへの感謝、そして現在生きていることへの感謝の気持ちを 見ることが出来たような気がします。9/11(ナイン・イレブン)は歴史の中で、 アメリカだけでなく、世界中にとって大きな転機であったことは間違いありません。 現在はアフガニスタンへの侵攻、イラク戦争と、ネガティブなことが始まったきっか けになっています。しかしこれらを乗り越え、これからは21世紀の世界にとって、 “良い”転機になることを願いたいものです。

MAMO(Nature’s Story USA) 参考:

http://www.greatbuildings.com/buildings/World_Trade_Center.html